食事と健康

犬はサニーレタスやサラダ菜を食べても大丈夫!獣医師が適量や与え方も解説!

こんどうなつき

資格:獣医師/ペット栄養管理士

難病を抱えながらもベットに寝ながら働く獣医さん。酪農大学獣医学部卒業後、動物病院や保健所での勤務を経験。現在は、飼い主さんからペットの相談を受けるカウンセラーとして働きながら、Youtubeで犬猫のごはんと健康に関する情報を発信中!

レタスはワンちゃんが食べても良い野菜の一つです。

ただ、「毎日与えてもいいのかな?」「生で食べさせて大丈夫?」「どれくらいの量なら食べさせていいの?」など、与える量や与え方に悩む飼い主さんも多いです。

そこで、今回は、レタスの与え方のポイントについて解説していきます。

また、持病を抱えるワンちゃんにレタスを与えるときに気を付けるべきことについてもお話します。

ポイントを押さえれば、安心してレタスをワンちゃんのごはんのトッピングに使うことができますよ。

サニーレタスもサラダ菜も犬に与えて大丈夫!

レタスには、いくつか種類があり、見た目も少しずつ違うので、「このレタスは犬に与えていいのかな?」と悩むこともあるかもしれませんが、レタスであれば、種類にかかわらず、ワンちゃんに与えて大丈夫です。

それぞれのレタスの特徴について解説していきます。

ワンちゃんの好みや摂りたい栄養素などに合わせて選ぶのが良いでしょう。

 

玉レタス

玉レタスはスーパーで目にする一般的なレタスです。

食感がパリッとしていて、アクがなく、生でも食べてくれるワンちゃんが多いです。

ダイエットが必要なワンちゃんの食事の嵩増しや水分補給に役立ちます。

 

サニーレタス

サニーレタスは、葉先が赤いリーフレタスの総称です。

葉はやわらかくて、苦みも少ないので、生で食べさせて大丈夫です。

また、玉レタスより栄養価が高く、β-カロテンを沢山含んでいます。

 

犬は、β-カロテンを体内でビタミンAに変換することができ、粘膜の機能や視覚を維持するなど重要なはたらきをしています。

粘膜の健康を保ち、免疫力をアップさせたいというときには、サニーレタスを取り入れると良いでしょう。

ビタミンAは、脂質と一緒に摂ることで吸収率が高まります。

サニーレタスは、肉と一緒にフードにトッピングするのがおすすめです。

 

サラダ菜

サラダ菜はレタスの一種で、食感が柔らかいのが特徴です。

鮮やかな緑色のサラダ菜には、サニーレタスと同様、β-カロテンが豊富に含まれています。

また、サラダ菜は、鉄分も豊富です。

鉄は、貧血予防や疲労回復に役立つ大切なミネラルです。

サラダ菜など植物性の食材に含まれる鉄は、吸収率の悪い非ヘム鉄ですが、動物性の食材に含まれるヘム鉄と一緒に摂取することで、吸収率を高めることができます。

サラダ菜は、肉や魚などと一緒に食べるのがおすすめです。

 

レタスの与え方

ワンちゃんにレタスを与える際の適量や頻度、調理方法についてお話します。

 

毎日与えて良い

レタスは、先ほどお話した通り、ビタミンやミネラルを含んでいますが、水分が多いため、トッピングに使用して、過剰摂取になることはありません。

ですので、毎日の食事にトッピングして大丈夫です。

ただし、犬は、人に比べ食物繊維の多い食べ物を食べるとお腹を壊しやすいため、便の状態を見ながら与え、下痢や嘔吐など消化器症状があるときには与えないようにしてください。

 

適量はどれくらい?

主食のドッグフード以外の食材を与える場合には、食事全体のカロリーの1~2割程度を目安にしていただくと、栄養バランスが崩れず安心とお伝えすることが多いです。

レタスは、カロリーが低いため、カロリーだけを考えると沢山与えて良いということになってしまいますが、水分や食物繊維の摂り過ぎは、下痢など消化不良に繋がるため、量(g)で考えます。

 

レタスを与える目安量は、食事全体量の1割程度(g)と覚えておくと良いでしょう。

食物繊維の適量は個体差が大きいため、便の状態をみながら調整するようにしてください。

 

レタスなどの野菜を与える際に栄養バランスが気になりませんか?

そんなときは、トッピングに栄養バランスの整った手作りごはんを与えるのもおすすめです!

今話題の手作りごはん「フレッシュフード」についてはこちらの記事でまとめていますので是非参考にしてください。

参考【獣医が選ぶ】犬におすすめの手作りごはん-フレッシュフード-7選!

日経トレンディの「2022年ヒット予測ベスト30」に堂々の18位に選ばれ、注目を集めているフレッシュフード! 2023年1月にはココグルメさんがテレビCMをするなど、ますます利用される方が増えそうです ...

続きを見る

 

調理方法

レタスは、柔らかく、クセが少ないため、生で与えても構いません。

その場合には、細かく刻むと消化に負担をかけずに済みます。

お腹が弱い子やレタスははじめてで心配な子は、小さく刻んで、サッと茹でて与えるのが安心です。

 

持病がある犬にレタスを与えるとき

レタスの成分は、トッピング程度で過剰になることはないため、病気で食事の制限がある場合でも、与えて害になることはありません。

ですので、肝臓病、腎臓病のワンちゃんでも食べることが出来ます。

ただし、葉物野菜をトッピングすることで、嵩が増えてしまい、充分なカロリーを摂取できないこともあるため注意が必要です。

食欲がなく、ごはんを充分に食べることが出来ない場合は、レタスを与えるのはやめましょう。

また、先ほどから何度かご説明していますが、レタスは食物繊維が多いため、お腹の調子が悪いときには、与えないようにしてください。

 

まとめ

レタスは、お腹の調子を見ながら適量を与えることで、水分や食物繊維の摂取に役立ちます。

種類も沢山あるので、ワンちゃんの好みのものを見つけてみてください。

Youtubeもやってます!

  • この記事を書いた人

こんどうなつき

資格:獣医師/ペット栄養管理士

難病を抱えながらもベットに寝ながら働く獣医さん。酪農大学獣医学部卒業後、動物病院や保健所での勤務を経験。現在は、飼い主さんからペットの相談を受けるカウンセラーとして働きながら、Youtubeで犬猫のごはんと健康に関する情報を発信中!

-食事と健康