ドッグフード

チワワにぴったりなドッグフード5選?おすすめの理由や選び方を獣医が解説

こんどうなつき

資格:獣医師/ペット栄養管理士

難病を抱えながらもベットに寝ながら働く獣医さん。酪農大学獣医学部卒業後、動物病院や保健所での勤務を経験。現在は、飼い主さんからペットの相談を受けるカウンセラーとして働きながら、Youtubeで犬猫のごはんと健康に関する情報を発信中!

チワワは世界一小さな犬種として知られ、人気のある犬種です。

小さい身体にうるうるした目が本当に可愛いですよね。そんなかわいいチワワのために、食事にも気を配っている飼い主さんも多く、情報を集めてとても熱心に勉強されています。

しかし、ネットには、根拠のない情報も溢れていて、どれを信じたらよいのか分からず不安になってしまうことも多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では、専門的な知識をもつ獣医師が、チワワの特徴に着目しながら、フード選びのポイントについて解説していきます。

最後まで読んでいただければ、「本当にうちの子に合うフード」が見えてくるはずです。

ドッグフードの選び方の超基本

チワワに合うドッグフードの選び方の前に、まずは超基本のドッグフードの選び方を2つお伝えします。

犬種に限らず大前提として押さえていただきたいものですのでしっかり基本を確認していきましょう。

わんちゃんがよく食べる

当たり前のことですが、わんちゃんが「よく食べること」はとっても大切です。

いくら素晴らしい栄養素が入っていても、食べてくれなければ意味がありません。

飼い主さんから、

「このフードがよさそうだから与えたいんだけど、どうしても食べなくて…」

と相談を受けることがあります。

食べない場合にトッピングをしたり、ふやかしたりすることで喜んで食べることもあるので工夫をしてみるのは良いと思います。

色々と試しても食べないないようなら好みでない場合があります。

嫌いなものを与えられ続けてもわんちゃんのストレスになりますし、飼い主さんとの関係悪化にもつながるため注意しましょう。

 

便の状態がよい

「よく食べること」と同じくらい大切なのが、「便の状態が良いこと」です。

成分的にすばらしく、よく食べてくれても、うんちの状態が悪ければそれはわんちゃんにとって合わない食事になります。

消化不良で栄養が十分とれないだけでなく、軟便や下痢の場合、アレルギーの可能性もあるので身体が心配です。

便の状態が良いフードを選ぶことは、チワワに限らずすべてのわんちゃんのフード選びの絶対条件です。

なつき先生
大前提としてよく食べてしっかりウンチがでるごはんを選んであげよう!

 

チワワに良いフードとは?

基本の2つの大原則を踏まえたうえで、ちわわの特徴からおすすめのフード選びについて解説します。

小粒なフード

体の小さなチワワは口も小さいため、大粒のフードでは食べにくいことがあります。

特に丸呑みしてしまうような子は、吐き戻しの原因になりますし、喉に詰まってしまうこともないとは言えません。粒の大きさには注意してあげましょう。

ただ、よく噛んで食べる子は、大粒の方が食べやすいこともあります。

ワンちゃんの食べ方に合わせて選んであげるのが大切です。

 

良質なタンパク質を含むフード

タンパク質が多めで主原料が動物性たんぱく質のものを選ぶとよいでしょう。

植物性タンパク質に比べて動物性タンパク質は消化吸収がよく、便の状態が安定しやすくなるという特徴があります。

なつき先生
チワワは運動量があまり多くないので、海外製のドッグフード等のタンパク質が乾物量で40%を超えるようなフードは、できる限り避けた方が良いかもしれません。消化不良の原因になります。

 

脂質少な目のフード

チワワはあまり運動量があまり多くなく、太りやすいと言われています。

家庭犬の場合はさらに運動量が少ない傾向にあるため、脂質の摂り過ぎは注意が必要です。

健康な子で体型が維持できているようであれば、気にしすぎる必要はありません。

ただし、予防のためにも乾物量計算で20%を超えるようなフードを主食にするのは避けたほうが良いでしょう。

また、脂質の多過ぎるフードもタンパク質と同様、消化不良の原因となります。

 

オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)を含むフード

チワワのかわいらしい毛並みや皮膚の健康を断つつためには良質な油が必要です。

わんちゃんでは、必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が必要と言われていますが、特にオメガ3系不飽和脂肪酸は皮膚の健康を保つのに役立ちます。

犬では、必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸及びオメガ3脂肪酸が必要ですが、特にオメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)は炎症を抑える効果があり、皮膚の健康を保つのに役立ちます。

また、皮膚のバリア機能を高めるためにはオメガ6とオメガ3の比率が大切とする研究論文もあります。

文献によりオメガ6:オメガ3の比率は意見が分かれています。
(1:1、1:2、5:1が良いなど諸説あり)

また、比率に関係なく、オメガ3の絶対量を増やすのが良いとする説もあります。

 

なつき先生
私の見解としてはオメガ3脂肪酸を含むフードは限られているので、毛並みや皮膚の健康を考えて、オメガ3を含むものを選ぶのが良いと思います。

 

チワワの食事に関するQ&A

ここではチワワの食事に関するよくある質問をピックアップして個別に解説します。

チワワ専用フードをあげないとだめですか?

専用フードを必ずあげる必要はありません。

もちろんそのフードを愛犬が気に入っているようなら継続してあげていただくのもよいでしょう。

専用フードが不要な理由としては

①犬種別に必要な栄養素はわかっていない
②犬種特有の病気はフードでの予防は難しい
③専用フードと全犬種向けフードの違いがあまりない

という3点になります。

なつき先生
チワワ特有の病気に関しては次の質問で詳細を解説しています。

 

チワワがなりやすい病気は?フードで対策可能?

チワワがなりやすい病気(通院理由として多いもの)は以下のようになっています。
1位:弁膜症
2位:その他循環器疾患
3位:気管虚脱
4位:くしゃみ
5位:痙攣発作

チワワに多いのが、循環器疾患、中でも特に多いのが僧帽弁閉鎖不全です。

僧帽弁閉鎖不全の主な原因は遺伝など体質によるもので、残念ながら、予防法はありません。

早期発見により、薬を使って進行を遅らせることが出来るので、定期的に検査することが大切です。

気管虚脱は、気管の一部が潰れたような状態になることで、「咳が出てしまう」「呼吸が苦しそう」などの症状が見られます。

状態によっては、薬の内服や手術が必要になることもあります。

気管虚脱の悪化の要因の一つとして、肥満が挙げられます。

4位のくしゃみは病名ではありませんが、「くしゃみが止まらない」という理由での来院は、ほかの犬種と比べて多いようです。

くしゃみが止まらなくなる原因としては、風邪のような感染症をはじめ、アレルギーや鼻の中の腫瘍、歯周病など様々です。

5位の痙攣発作は、脳や神経の異常によって起こります。

痙攣発作と食事については、最近、てんかんに良いとされる食事やサプリメントなどを見かけることがあります。

ただ、このような製品は、ビタミンなどにより脳を含め「血流をよくする成分」は含まれるものの、それが痙攣発作を防ぐと証明されたものはありません。

このように、チワワが発症しやすい病気については、食事で予防することは困難です。

 

【厳選】チワワにおすすめのドッグフード5選

これからご紹介するフードは、「小粒で口の小さなチワワでも食べやすいもの」や「良質な動物性タンパク質を含みながらも、脂質が控えめなもの」などを厳選して選びました。

食べ方や運動量、体型など「うちの子」に合わせて選んでみてくださいね。

 

ポンポンデリ

低脂肪と消化に良いレシピで、腸内環境に配慮したフードです。

低カロリーなので、肥満が気になるワンちゃんにも適しています。

魚油を配合し、オメガ3脂肪酸が豊富なのも嬉しいですね。

ポンポンデリについて、もっと詳しく知りたい方はこちら

 

モグワン

フードの成分としてタンパク質が27%以上(乾物量29.7%)とタンパク質多めのフードとなっています。

また、原材料のうち56%が動物性タンパク質(チキン、サーモン)であり、消化吸収の良いフードと言えるでしょう。

脂質10%(乾物量11.0%)と脂質控えめなのも嬉しいですね。

オメガ3脂肪酸も1.18%(乾物量1.30%)と豊富に含まれていて、皮膚の健康にも配慮されています。

モグワンについて、もっと詳しく知りたい方はこちら

 

フィッシュ4ドッグ トイブリード 1.5kg(超小粒)

タンパク質25%(乾物量27.8%)で、動物性タンパク質を豊富に含むフードです。

サーモンを主原料としたフードで肉類を含まないため、肉アレルギーや肉の味があまり好きでない子でも食べることができます。

脂質14%(乾物量15.5%)であり、ホームページ上には高脂肪との記載がありますが、健康で活発なワンちゃんであれば、特に気にする必要はないと思います。

不飽和脂肪酸についても豊富に含まれており、オメガ6脂肪酸を3.85%(乾物量4.28%)、オメガ3脂肪酸を1.8%(乾物量2.0%)含み比率にもこだわっています(比率約2:1)。

カロリーは少し高めなので、食が細い子に適しています。

フィッシュ4ドッグ トイブリード 1.5kg(超小粒)について、もっと詳しく知りたい方はこちら

 

ナチュロル 

高タンパクかつ脂質も控えめなフードです。

粒は不揃いで大きめなものもありますが、細長い形状で、よく噛んで食べる子には適しています。

食物繊維が少なめで、嵩増ししていないため、食が細いワンちゃんでも充分な栄養を摂ることができます。

乳酸菌配合でお腹にも配慮されています。

 

ナチュロルについて、もっと詳しく知りたい方はこちら

 

犬猫生活オールステージ用

商品画像、犬猫生活

タンパク質量28.0%(乾物量31.1%)であり、充分なタンパク質を摂取することができます。脂質も10%(乾物量11.1%)と控えめなため、肥満気味の子やお腹の調子を崩しがちな子でも安心して与えることができます。

原材料には動物性タンパク質(牛肉、鶏肉、魚)を使用し、オメガ3脂肪酸を含むフードとなっています。産地も材料ごとに記載されていて安心ですね。

犬猫生活について、もっと詳しく知りたい方はこちら

 

ドライフードにはトッピングがおすすめ?

本サイトでは、より愛犬に健康的な食事を与えたいという方に向けて、ドライフードにウェットフードやフレッシュフードのトッピングをおすすめしています。

トッピングのメリットとしては、水分摂取量が増え、膀胱炎や結石予防になること、食いつきの改善が挙げられます。

 

おすすめのフレッシュフード

PETOKOTO FOODS



PETOKOTO FOODS(ペトコトフード)は、国産食材をメインに栄養学を専門とした獣医師がレシピを開発したドッグフードです。

素材、栄養ともに申し分ないクオリティのウェットフードといえるでしょう。

種類もチキン、ビーフ、ポーク、フィッシュの4種類があり、ワンちゃんの好みに合わせて選ぶことができます。

\ 初回30%off /

公式サイトで詳細を見る

 

PETOKOTO FOODS(ペトコトフード)について詳しい調査記事はコチラ

参考PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)はどんなフード?獣医師が徹底解説!

PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)は、質の良いフレッシュフードとして巷で話題のフードです。 獣医師に加えてペット栄養管理士の資格を持つ私が、原材料や成分、口コミ評価、メリットやデメリットを ...

続きを見る

 

まとめ

チワワも食事の基本は他の犬種と変わりません。

基本を押さえた上で、食べやすい小粒のものを選択する、体型に合わせてカロリーを考えるなどチワワの特性に合わせたフードを選びましょう。

情報に惑わされず、本当にうちの子に合ったフードを選ぶことで、ワンちゃんの満足度も上がり、健康サポートに繋がりますよ。

Youtubeもやってます!

  • この記事を書いた人

こんどうなつき

資格:獣医師/ペット栄養管理士

難病を抱えながらもベットに寝ながら働く獣医さん。酪農大学獣医学部卒業後、動物病院や保健所での勤務を経験。現在は、飼い主さんからペットの相談を受けるカウンセラーとして働きながら、Youtubeで犬猫のごはんと健康に関する情報を発信中!

-ドッグフード