白菜は、キャベツなど葉物野菜をワンちゃんのごはんのトッピングに使っている飼い主さんから、与えても良いかご質問いただくことが多い野菜です。
ここでは、白菜をワンちゃんに与えるメリットやどれくらいの量を与えて良いのかについて解説していきます。
また、腎臓病などミネラルの制限がある場合、どう考えるべきかについてもお話していきます。
ワンちゃんのトッピングに白菜を入れることを検討されている飼い主さんは、是非最後までご覧ください。
犬に白菜を与えるメリット
「トッピングにキャベツを入れているけれど、ほかの野菜も使っていいのかな？」と気になっている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか？
白菜は、葉物野菜の一つとして、ワンちゃんのトッピングに使うことができます。
白菜を使用するメリットについて見ていきましょう。
尿路結石予防
白菜は、90%以上が水分です。
ですので、ワンちゃんの水分摂取量を増やすのにぴったりです。
白菜の旬である冬は、寒さで飲水量が減る季節です。
水分摂取量が減ると、結石ができやすくなるため、白菜など葉物野菜のトッピングで水分不足を防ぐのがよいでしょう。
便秘解消
飲水量が少ないことが原因で便秘になってしまったワンちゃんにも白菜は最適な食材です。
便秘の場合、水分単体でなく、食事と一緒に水分を摂取した方が、便に水分が含まれやすくなりますので、トッピングで水分を摂るのがおすすめです。
茹でた白菜のトッピングで水分を摂れるのはもちろん、肉やほかの野菜と合わせてスープ状にすることで、体を温めることができるため、自律神経を整え、腸の動きをよくする効果も期待できます。
ダイエットの嵩増しになる
太り気味でダイエットが必要なワンちゃんは、食欲があり、何でもよく食べる子が多いです。
良く食べてくれるのは嬉しいことですが、ダイエットが必要となり、食事量を減らすとストレスになってしまうこともあります。
ダイエットする際には、今まで使っていたフードを1~2割減らすのが一番確実な方法ですが、量が減るとストレスになってしまう場合には、食物繊維で嵩増ししたダイエット用フードを使用することがあります。
しかしながら、フードの成分が今までと異なることで、お腹の調子を崩しがちになったり、食物アレルギーを発症してしまったりすることもあります。
そんなときに有効なのが、白菜など葉物野菜のトッピングです。
今までのフードを少し減らしてトッピングするだけなので、簡単ですし、体調にも影響しにくいダイエット方法です。
ビタミンＣの補給で免疫力を高める
白菜は、ビタミンＣが豊富な食材です。
犬は体内でビタミンＣ合成が出来るため、必須のビタミンではありませんが、消費されやすいビタミンであるため、健康を維持するためにこまめに摂ることが推奨されています。
皮膚や粘膜の健康を保つビタミンＣを沢山摂ることで、免疫力を高めることができるため、感染症予防に役立ちます。
白菜の与え方
白菜のトッピングでよくご質問いただくことについて、解説していきます。
トッピングの量はどれくらい？
白菜は、定食の漬物で出てくる50g程度の量で7kcalと低カロリーの食材です。
ダイエットの嵩増しで使用する際には、沢山与えてもカロリー的には問題ないものの、食物繊維の摂り過ぎになり、下痢を引き起こしてしまうこともあります。
おやつやトッピングにフード以外の食材を与える際に、「食事全体のカロリーの1~2割を目安に与えましょう」とお伝えすることが多いですが、白菜は、「カロリー」ではなく、「量」を目安に考えるのがよいでしょう。
まずは、食事量(g)の1割程度を目安に茹でて与えてみましょう。
それで食欲や便の状態に問題がなければ、徐々に増量して大丈夫です。
サラダ用の白菜などアクがなく、葉が柔らかいものであれば、生で与えても構いませんが、その場合には、茹でて与える量の半分程度を目安に細かく刻むようにしてください。
白菜などの野菜を与える際に栄養バランスが気になりませんか？
そんなときは、トッピングに栄養バランスの整った手作りごはんを与えるのもおすすめです！
今話題の手作りごはん「フレッシュフード」についてはこちらの記事でまとめていますので是非参考にしてください。
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腎臓病の犬に与えるときの注意点
持病があるワンちゃんに野菜を与えて良いのか心配される飼い主さんは多いです。
特に腎臓病のワンちゃんの飼い主さんから、白菜などの葉物野菜を与えて良いか、よく聞かれます。
白菜は、腎臓病のワンちゃんでも与えて問題ない野菜です。
カリウムが多いから良くないと言われることがありますが、トッピング程度の白菜の量であれば、栄養素は微量のため、特に気にする必要はありません。
しかし、ワンちゃんの食欲が低下しているときには、注意が必要です。
白菜の栄養素自体は問題ないものの、白菜を食べることが、「ダイエット中の嵩増し」のようになってしまい、充分なカロリーが摂れないことがあるためです。
食欲がないワンちゃんは体を維持するために、なるべくカロリーを摂取する必要があります。便秘など食物繊維が必要な場合を除き、白菜は避けた方が良いでしょう。
まとめ
白菜は、クセが少なく、ワンちゃんのごはんへのトッピングとして使いやすい野菜です。
水分補給やダイエットに役立ちますので、今日から早速取り入れてみてください。